えすみんの日記

1000人以上の面談やガイダンスなどキャリアコンサルタントとして働きながら日々の気づきや思うことを書いています。

340日目:言葉遣いよりポジショントーク

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こんにちは

えすみんです。

 

新入社員さんが半年くらい仕事して思うこと。

自分の言葉遣いについて

先輩に失礼言ってないかなとか

やや気になるようです。

 

今回はその言葉遣いについて。

 

敬語だけが大事なわけでもない

社会人にとってもちろん敬語って大事です。

しかし、この敬語のレベルも業種によって

求められる度合いは違います。

 

例えば、新規のお客様との関わりが

多いような業種では

しっかりとした敬語が求められます。

例えば、受付業務とか。

 

逆に、同じスタッフや

同じお客様とばかり関わる業種では

そこまで高い敬語は求められず

ややフレンドリーな感じや

愛想などが求められがちです。

 

敬語とは、相手に敬意を表す言葉遣い。

初対面で、いきなりタメ口では

なにひとつ

相手を敬っていない表現

と受け止められます。

 

だから、初めて会った時には

どんな人にも敬語を使った方がいいんです。

 

でも、ずっと敬語だと

やや硬すぎたり

心の距離感が縮まり辛いので

少しずつやや砕けた言葉遣いにしていくのが

いい人間関係を築くポイントかなと思います。

 

しかし、実はこの人間関係のポイントに

敬語だけではない

大事なことがあります。

 

敬語よりポジショントーク

いくら言葉遣いは正しくても

返した返答が的外れな場合

敬語よりも

むしろ、そっち方が

信頼を失ってしまったり

やや嫌われてしまったり

することがあるんです。

 

どう言うことかと言うと

例えば、先輩が

「パソコン業務で肩が凝るわ…」

と言ったとします。

 

さてここで

新人社員がどう答えたら良いのか。

 

例えば新人社員が

よく肩が凝るタイプだったとすると

つい言ってしまいがちなのが

「分かります。わたしも肩が凝るんです」

 

これ、別に間違いじゃないんです。

事実だし、分かりますって共感していて

悪い返事な訳ではないんですが

 

その先輩が置かれている状況によっては

この返事を受けて

嫌味な返事がぶっ飛んでくる

可能性が出てきます。

「あなたとの仕事量すごく差があるけどね…」

みたいな。

 

要は、先輩と自分に仕事量の差があって

後輩が仕事を覚えてくれるまで

先輩が結構大変な状況に

置かれているような関係だと

こんな嫌味攻撃を受けちゃうことになります。

 

では、どう返答したら

これを回避できるのか?

 

大事なのは、想像力。

先輩がどれだけパソコン仕事があって

肩が凝っちゃう状況なのかを想像します。

そして自分との差を想像して

自分と先輩の置かれている

ポジション(立ち位置)の違いを考えます。

 

 

そう言うことを踏まえた上で

先輩が

「パソコン業務で肩が凝るわ…」

と来た場合

 

「先輩、パソコン使う時間

すごい多いですもんね…

それはすごい凝ると思います…

わたしなんて、

大したことしてないのに凝ってしまいます」

 

こんな返しなら

先輩は、自分の辛さを

理解してくれてるのね

肩こりの辛さも分かるのね

と感じてくれるはず。

 

気持ちを分かり合う

共感ってすごく大事なんですが

先輩後輩や立場が違う場合

単純に、分かりますって

言っちゃうと反感買うことがあるので

気をつけなければいけません。

 

まとめ

コミュニケーションって

言葉遣いだけではなくて

共感を伝えることも大事ですが

その共感には

相手の立場や

置かれてる状況を想像して

それぞれのポジションを理解した上での

共感が必要になります。

 

そもそも先輩の性格の問題では?

と思う人もいるかもしれません。

しかし、人間誰しも辛い状況に立たされると

そう言う余裕が持てなくなる人もいるんです。

性格というより

その人の置かれてる状況の問題が大きい。

 

どんなに性格のいい人でも

忙しかったりすると

投げかけられる言葉によって

返事がキツくなることもあります。

なので、その辺りを理解してみることは必要なのではと思います^^