えすみんの日記

1000人以上の面談やガイダンスなどキャリアコンサルタントとして働きながら日々の気づきや思うことを書いています。

353日目:今日から9月。そして9周年。

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こんにちは

えすみんです。

 

9月1日は当社の創業日で

お陰さまで9周年を迎えることができました。

 

今日から10年目突入です。

昨年、全国では8,383件倒産していて

さらにこんなコロナ禍で

9年も続けられて本当にありがたいです。

 

そこで9年間一緒にいる

一番の古株社員の話を。

 

人には適所がある

少し前のブログでも触れたのですが

一番古株の社員は

ほぼ創業当初からいます。

 

元々事務経験は全くなくて

入社してから

することは初めてのことばかり。

 

なので最初は

電話応対もままならず

伝言を受けても

電話番号や名前は

しょっちゅう間違っているし

 

聞いたことも

伝えるのを忘れていたり

提出するものも

忘れていたり…

そんなことばかりでした。

 

これが新卒ではなく

わたしと同い年の中途採用ですから

正直、困ったなーと思っていました。

 

それでも当時は

創業者が健在で

サポート的な事務を担ってくれていたので

業務の範囲は

まだ彼女の適所でした。

 

創業者が亡くなってからは

主だってしてもらわなければならず

ミスが許されない状況に

立たせてしまうことになりました。

 

しかし、元々は

ミスなくこなすことが苦手なタイプ。

だから立場が変わったとはいえ

ミスはそんな減る訳がありません。

 

彼女もわたしも

お互い辛い状況になってしまい

業務の範囲は

完全に彼女の適所ではなくなっていました。

 

わたしが代表になってから

3年が経ち

これではマズイと思って

結構悩みました。

 

適所を変えると言っても

少人数の当社では

配置換えなんてできないし

そうなると辞めてもらうしか

なくなってしまいます。

 

しかし、ゼロから立ち上げて

ここまできた会社の経緯を

全て知っているのは

彼女しかおらず

彼女の人柄に救われることも

本当に多々あって

 

どうにか彼女を活かす方向しか

わたしには考えられませんでした。

 

思いついた奇策

当社は人材育成の会社ですから

社内のスタッフ育成に

当然あの手この手で取り組んでいます。

 

それでも彼女は

間違いやミスが減らない…

そんな状態でどう活かせるのか。

 

わたしは彼女が

この仕事が向いてないなんて

どうしても思いたくなかったし

思えなかったんです。

 

そこでふと思ったのが

そもそも正そうとする側が

間違っているのでは?

と。

 

普段から、

「人は変えられない。

変えられるのは自分と未来」

と思っているクセに

わたしは人を変えようとしていたのだと

ようやくそこで気づいて

 

彼女のキャラクターを

みんなで周知して

お互い認め合える

(お笑いで言うイジリあえる)

ようにすれば

 

もっとオープンな関わり方ができて

のびのびと仕事ができるのでは?

と思いついたんです。

 

さっそくまずしたこと

そこで、まず最初にしたのは

面談。

 

この奇策に乗ってくれるのかどうか

相談をしました。

乗ってくれなければ

イジルることが

単なる悪口になっちゃうので。

 

そんなイジられキャラになるなんて

受けてくれるのかどうか。

 

でもなぜかわたしには

受け入れてくれる自信があったので

「ミスしていいから、ミスするキャラになって欲しい」

と話しました。

 

最初は驚いていたけど

案の定、すんなり受け入れてくれて

「彼女はできなくて当たり前文化」を

社内で浸透させることがスタートしました。

 

これは、わたしにとっても

思った以上に効果があって

(いい意味で)彼女に期待しなくなって

例えミスがあったとしても

全く気にならなくなったんです。

 

逆に、できていることがあると

助かった!!と本気で思えるので

心からのお礼が言える。

 

このサイクルが良いのか

彼女のミスは

減ったんじゃないかと思えています。

(多分、事実減ってる)

 

まとめ

わたしはこれまで

これが正しいと信じて

無理やり部下を矯正して

全く似合わない着ぐるみを

一生懸命着せようとしてきたなと

ものすごく反省しました。

 

人は似合わないものを身に付けても

のびのびと素敵に振舞うことはできません。

 

のびやかに

楽しそうに働いてくれる様は

わたしにとって本当に喜びで

会社を引き継いで

本当に良かったなーと

ようやく最近思えるようになった気がします。

 

他の社員は授業の都合で

一緒に行けなかったのですが

古株のそのスタッフと

出雲大社にて商売繁盛祈願をしてもらい

また気持ち新たに

スタートする心が整いました。

 

人の育成って言う

答えのない仕事ですが

もっともっとわたしも自分を鍛えて

頑張っていこうと思っています。